「新人PT辞めたい」
「理学療法士1年目辞めたい」
「自分には向いていないんじゃないか」
新人PTとして働き始めてから、そんなことを考える時間が増えていませんか?
具体的にはこんな感じでしょうか。
- 朝、出勤前に気分が重い
- 先輩に話しかけるだけで緊張する
- 毎日勉強しても追いつけない
- 患者さんへの対応に自信が持てない
- ミスをするのが怖い
- 家に帰ると何もする気が起きない
新人理学療法士として働き始めると、毎日の業務に追われ、上司や先輩からの指導に落ち込み、患者さんとの関わりにも自信が持てなくなることがあります。
その結果、自己否定ばかりが増えてしまい、「今の自分が嫌だ」と感じてしまう人も少なくありません。

私も日々悩む時期はありました
でも安心してください。
新人PTが「辞めたい」と思うのは、決して珍しいことではありません。むしろ、多くの理学療法士が一度は同じような悩みを経験しています。
ただし、その苦しさを抱えたまま勢いで退職してしまうと、「本当に辞めるべきだったのか」と後悔する可能性もあります。
反対に、無理を続けた結果、心や身体を壊してしまうケースもあります。
大切なのは、「辞めたい」という気持ちの原因を整理し、自分にとって最善の選択を見つけることです。
私自身も新人時代、心身に不調が出るほど悩み、「辞めたい」と思う日々がありました。
詳しい体験は別の記事で書く予定ですが、今振り返って思うのは、まず自分の状態と職場環境を冷静に整理することが何より大切だということです。
この記事では、新人PTが辞めたいと感じる主な理由や、今すぐ退職や休職を検討すべきケース、もう少し続けてもよいケース、そして後悔しないための判断基準をわかりやすく解説します。

悩んでいるのはあなただけじゃない!
新人PTが「辞めたい」と感じる4つの主な原因とは
新人セラピストが抱える悩みは、個人の能力不足よりも「職場環境」に原因があることがほとんどです。
主な理由は以下の4つに分けられます。
- 人間関係のストレス:
過度な指導や人格否定、質問しにくい雰囲気、スタッフ間のコミュニケーション不足など - 過酷な労働環境と業務量:
毎日の取得単位数(ノルマ)の厳しさ、業務時間内に終わらない書類作成、サービス残業の常態化 - 教育体制の不備と成長実感のなさ:
適切な指導がない「放置」状態や、どんな患者にも同じ介入をしてしまうルーチンワーク化 - 給与や待遇への不満:
理学療法士の平均初任給は約24万円とされており、業務量やプレッシャーに見合わないと感じるケース
国家試験を乗り越えて働き始めたものの、「思っていた職場と違う」「もう辞めたい…」と悩んでいませんか?
実は、新卒1年目で離職する医療従事者の割合は10.2%にものぼります。
ここでなぜ辞めたいと思うのか理由を整理し、辞めたいと思う人がどれだけいるのか数字で考えていきましょう。

なぜ辞めたいのかこの4つの軸で整理しよう
そもそもPTを辞めたいと思う人はどれくらい?

「自分だけがこんなに苦しいのでは」と感じる人もいるかもしれません。
でも、実際には離職を経験する人は一定数います。
PT/OTに限定した新卒1年目の離職率は、厚生労働省では明確に公表されていません。
一方で、厚生労働省の検討会資料で引用されているデータでは、日本理学療法士協会の調査をもとに、医療機関での平均離職率は10.2%、介護領域では18.8%とされています厚生労働省 議事録。
つまり、少なくとも「辞めたい」と感じ、実際に離職する人が一定数いるのは事実です。
だからこそ、今つらいと感じているあなたも、「自分だけがおかしい」と責める必要はありません。

詳しく知りたい方は飛んでみてね
「今すぐ辞めるべき?」判断するための10のチェックリスト
「辞めたいと思う4つの原因」からさらに細分化して考えます。
勢いで辞めてしまう前に、まずは冷静に状況を分析しましょう。
以下の項目に1つでも強く当てはまる場合は、無理に頑張り続けるよりも、休職や退職を含めて真剣に考えるサインかもしれません。
大事なのは、「今の悩みが努力で改善できるものか、環境を変えないと解決しないものか」を見極めることです。
「今すぐ辞めるべき?」判断するための10のチェックリスト
| 危険信号(赤信号) | 状態の解説 |
| 1. 出勤が苦痛 | 毎朝「職場に行きたくない」と強く感じ、憂鬱になる |
| 2. ハラスメント | 上司や同僚からのパワハラ・モラハラ(無視や暴言など)がある |
| 3. 違法な労働環境 | 長時間労働やサービス残業が当たり前になっている |
| 4. 教育体制の欠如 | 指導体制が全く整っておらず、放置されている |
| 5. 孤立感 | 相談できる先輩や同僚が一人もいない |
| 6. 心身の不調 | 食欲低下、不眠など、体調に明らかな変化が出ている |
| 7. 待遇の低さ | 給与が低すぎて生活が苦しい |
| 8. 職場の雰囲気 | 上司や同僚の愚痴・悪口が蔓延している |
| 9. 成長機会の喪失 | 「このままいても成長できない」と強く感じる |
| 10. プライベートの喪失 | 休日も仕事のことばかりで、自分の時間が完全に奪われている |
特に、心身の不調が出ている場合は要注意です。
「まだ頑張れるかも」と無理をすると、回復に時間がかかることもあります。
一方で、「カルテ入力が遅くて残業になる」「特定の業務に時間がかかる」など、自身の工夫や上司への相談で改善できる余地がある場合は、まずは職場内での解決を試みるのも一つの選択肢です 。

今の自分はどうかな?
あなたはどっち?辞めるか辞めないべきか
すぐに辞めたほうがいいケース
次のような場合は、無理に働き続けないほうがよい可能性が高いです。
- ハラスメントがある
- 明らかな違法労働がある(サービス残業等)
- 心身に不調が出ている
- 誰にも相談できず孤立している
- 教育体制が極端に不十分で、成長も安全も守られない
こうした環境では、努力だけで解決するのは難しいことが多いです。まず優先すべきなのは、「一人前になること」ではなく、自分の健康を守ること。
必要であれば、家族や信頼できる人、職場外の相談先を頼ってください。
厚生労働省の「こころの耳」では、電話・SNS・メールで相談できます こころの耳 相談窓口。

もう少し続けてもよいケース
反対に、次のような場合は、すぐに辞めるのではなく、少し様子を見る選択肢もあります。
- 業務そのものはつらいが、相談できる先輩がいる
- 教育体制はある程度整っている
- 苦手な業務が限定的で、改善の余地がある
- 配属や経験不足による一時的なしんどさの可能性がある
- 休息を取ることで回復できそうである
1年目は、できないことが多くて当然です。
そのため、「今つらい=この仕事に向いていない」とは限りません。
もし周囲に相談できる環境があるなら、
「何がつらいのか」「どこでつまずいているのか」「何をサポートしてほしいのか」を言語化して伝えるだけでも、状況が変わることがあります。
転職を失敗しないための5つのポイント
もし転職を決意したなら、次こそは自分に合った職場を見つけるために以下のポイントを押さえましょう。
- 教育体制が充実している職場を選ぶ:
1年目の転職では、何よりもフォロー体制が整っていることを最優先にしてください 。 - 求める条件の優先順位を明確にする:
給与、勤務時間、対象疾患など、絶対に譲れない条件を絞り込みます 。 - 転職先が求めている人材を把握する:
施設の方針と自分のやりたいことがマッチしているか、見学時などに確認しましょう 。 - 焦らずじっくり決める:
辞めたい気持ちに任せて、納得できていない職場に勢いで転職するのはNGです 。 - 一人で抱え込まずプロに相談する:
転職事情に詳しい「リハビリ特化型の転職サイト」などを活用し、客観的なアドバイスやサポートを受けましょう 。
国家資格という強力な武器を持っているのですから、あなたらしく働ける場所は必ずあります。
一般企業に転職したとしても再度、理学療法士として働くこともできるので、強力なセーフティーネットにもなります。

今の職場があなたのすべてではありません
今の環境が全てではない、選択肢はたくさんあるよ
理学療法士・作業療法士の働く場所は、今いる病院や施設だけではありません。
- 医療・介護分野:
総合病院、クリニック、介護老人保健施設、デイサービス、訪問リハビリなど関わり方の異なる職場があります。 - 民間・産業分野:
スポーツチームのトレーナー、福祉用具メーカー、フィットネスクラブのほか、一般企業へ転職する選択肢もあります 。
今いる職場でうまくいかないからといって、PTそのものに向いていないとは限りません。
「合わない職場」と「向いていない仕事」は、まったく別の話です。

理学療法士のフィールドは広い
まずは自分を知ることから……
「新人PT辞めたい」「理学療法士1年目だけど辞めたい」気づけはそんなことばかり考えている。
現在の職場で一番負担に感じている業務や人間関係の悩みは、具体的にどのようなことですか?
もし今、辞めたい気持ちでいっぱいなら、まずは次の4つの視点で自分の悩みを整理してみてください。
- 人間関係
- 業務負荷
- 成長の停滞
- 待遇面
成功の鍵は、現状の不満を「業務負荷」「人間関係」「成長停滞」「待遇」の4軸で客観的に分析し、自力で改善可能な範疇か、環境を変えるべきかを正しく見極めることにあります。
理学療法士・作業療法士としての1年目は、誰もが困難を感じる時期です。
しかし、劣悪な環境で自己を摩耗させることは、長期的にはキャリアの損失に繋がります。
辞めたいと思う理由を整理し、焦らず何が最善かを冷静に判断しましょう。だから、今日は美味しいものでも食べたり、ぼーっとしてみたり、それから考えればいいのです。
この記事が少しでも悩んでいる方の後押しになれたら幸いです。

悩んでいるのはあなただけじゃないよ

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