「毎朝、職場に行くのが苦痛……」
「自分には理学療法士が向いていないんじゃないか」
「理学療法士を1年目で辞めたいけど、本当に辞めていいの?」
新人理学療法士として働き始めて数ヶ月。理想と現実のギャップに押しつぶされそうになり、「もう辞めたい」と考えていませんか?
こんにちは、ゆうです!
私も1年目の頃は、カルテ入力に追われ毎日の業務よりも、先輩の顔色をうかがい、毎朝職場に行くのが本当に苦痛でした。
だからこそ、あなたの「辞めたい」という気持ちが痛いほどよくわかります。「1年目で辞めるなんて甘えだ」「石の上にも三年」と言うベテランの先生もいるかもしれません。
しかし、結論から言います。
1年目で辞めたいと思うのは、決して甘えではありません。
この記事では、新人PTが直面する現実と、あなたの職場が「ブラック」かどうかを見極める基準、そしてこれからのキャリアの選択肢について、データに基づきながら率直にお伝えします。
なぜ甘えではないと言えるのか……?一緒に考えていきましょう!

リアルな数字で見ていきましょう!
1年目で「辞めたい」は甘えじゃない!データで見るリアル

医療・福祉業界の離職率データ
「自分だけがこんなに苦しいのでは」と自分を責める必要はありません。
PT単独の公的離職率データは見当たりませんが、厚生労働省の調査では、医療・福祉分野における大卒就職者の3年以内離職率は40.8%です。
実際、医療・福祉業界は全産業の中でも離職率が高い傾向にあります。
つまり、10人中4人は3年以内に職場を去っている計算です。
新人理学療法士が「辞めたい」と感じるのは、決して珍しいことではありません。

辞めたいと悩むことは決して、おかしくないです
新規学卒就職者の事業所規模別就職後3年以内離職率
| 順位 | 産業(高卒) | 離職率 |
| 1位 | 宿泊業・飲食サービス業 | 64.7% |
| 2位 | 生活関連サービス業・娯楽業 | 61.5% |
| 3位 | 教育・学習支援業 | 53.6% |
| 4位 | 医療・福祉 | 49.2% |
| 5位 | 小売業 | 48.3% |
理学療法士1年目がつらいと感じる主な理由
では、新人PTたちは具体的に何に悩み、不満を抱えているのでしょうか。
転職支援サービス利用者を対象にしたアンケートでは、「3年目までの新人PTが抱える悩み」のトップ3を見てみましょう。「理学療法士を辞めたい」それ本当?!新人に多い3つの理由
3年目までの新人PTが抱える悩みトップ3
| 順位 | 悩み・不満の内容 | 割合 |
| 1位 | 給料が安い | 21.4% |
| 2位 | 仕事が忙しすぎる・残業が多い | 12.4% |
| 3位 | 人間関係が面倒 | 11.4% |

私は人間関係で悩んでたなあ
新卒理学療法士の初任給は24万円程度で、手取りは19万円前後が目安です。初年度はボーナスが満額支給されないため、年収は330万円程度となります。

【2026年最新】理学療法士の給料は?平均年収と手取り相場、初任給と年代別データ
国家試験という厳しい壁を乗り越えて専門職に就いたにもかかわらず、業務量や精神的プレッシャーに対して「対価が見合っていない」と感じるのは当然のことなのです。
さらに、即戦力としての期待、複雑な書類業務、先輩との人間関係のストレスが重なり、心身ともに限界を迎えてしまう新人は少なくありません 。
新人PTが注意したい“危険な職場”の7つのサイン
新人PTが「辞めたい」と感じる原因の多くは、個人の能力不足ではなく、職場環境(システムや仕組み)にあります 。
以下の特徴に当てはまる場合、あなたの努力不足ではなく、職場環境自体が「ブラック」である可能性が高いです。
無理をして心身を壊す前に、冷静に環境をチェックしてみましょう。

私の経験も取り入れながら作成してみました
もしこれらに複数当てはまり、不眠や食欲不振などの心身の不調が出ている場合は、危険信号です。
まずは自分の健康を守ることを最優先にしてください 。
辞める前に整理したい3つのこと
「もう辞めてやる……!」
となる前に一旦冷静になりましょう。
理学療法士が勢いで辞めて後悔しないためには、退職届を出す前に冷静になって以下の「3つのポイント」を整理することが重要です。

自問自答タイム
今つらいのは「職場」か「仕事内容」か
今のつらさが、環境を変えることで本当に解消されるのかを切り分けます。
- 転職で解決できる悩み:
パワハラ、教育体制の不備、サービス残業の常態化、基本給の低さ、有休の取りにくさなど、組織の構造的な問題。 - 自分自身の課題(転職しても再発の可能性がある悩み):
対人関係全般への苦手意識、段取りの悪さ、自己成長への意欲の低さ、他人と比較して落ち込みやすい性格など。
まずはこれらを紙に書き出し、「現職での相談・調整で改善できること」と「環境を変えなければ解決しないこと」を明確に区別しましょう。
「辞めたい理由」を具体的に言語化できるか?
「なんとなく嫌だ」という曖昧な理由では、次の職場選びでも同じ失敗を繰り返すリスクがあります。
- 言語化のメリット:
原因を具体的に特定することで、次の職場で避けるべき条件がはっきりします - 面接対策:
1年目の早期離職では、面接官に「またすぐ辞めるのでは?」という懸念を持たれます。理由を言語化し、「前向きな理由」や「失敗から学んだこと」として伝えられるように整理しておくことが、再就職を成功させる鍵です
「絶対に外せない条件」は何か?
辞めることが目的(逃げ)にならないよう、次に進む方向性を定めます。
- キャリアの方向性:
「技術を磨きたい」「訪問リハに挑戦したい」「スポーツ整形を診たい」など、次に経験したいことを1つ決めます - 条件の優先順位(3段階):
希望条件を「絶対条件(満たさなければ応募しない)」「優先条件(できるだけ満たしたい)」「許容条件(譲れるもの)」の3つに分類します - 数字で設定する:
「残業が少ない」といった曖昧な表現ではなく、「残業月○時間以内」「年間休日○日以上」「年収○万円以上」と、可能な限り数字に置き換えて整理してください
もし次の職場に転職するとして、自分は何を手に入れたいのか、希望条件として何を最優先したいのか考えましょう。
理学療法士として別の環境へ移る
理学療法士の働く場所は、今の職場だけではありません。PTが活躍できるフィールドは、病院などの医療機関に限らず、非常に多岐にわたります。
主なフィールドは大きく分けて以下のようになります。
医療・介護分野
- 医療機関:
総合病院やクリニックなどにおいて、急性期から回復期までのリハビリテーションを担います - 介護・福祉施設:
介護老人保健施設やデイサービスなどで、利用者様の身体機能の維持・向上をサポートします - 在宅リハビリ:
訪問リハビリテーションとして、患者様の自宅に直接伺い、生活環境に寄り添ったリハビリを提供します
民間・産業分野
- スポーツ分野:
スポーツチームのトレーナーとして、アスリートのケガ予防、治療後のリハビリ、パフォーマンス向上のサポートを行います - ヘルスケア・予防医学:
フィットネスクラブのトレーナーなど、専門的な身体の知識を活かして、一般の方の健康維持や増進に関わります - 一般企業:
福祉用具メーカーでの製品開発やアドバイザーとして働く道もあります
このように、理学療法士の国家資格とそこで得た経験は強力な武器であり、自分のやりたいことやライフスタイルに合わせて、幅広い選択肢の中から働く場所を選ぶことができます。
だから、今働いている場所が全てではないんです。

今の環境がすべててはないよ
1年目で辞めたいは甘えではなく、環境を見直すサイン
今の職場でうまくいかないからといって、あなたが理学療法士に向いていないわけでも、能力が低いわけでもありません。
「今の職場への不満」なのか、「理学療法士という職業自体への迷い」なのか。
まずは自分の気持ちを整理してみてください。
一人で抱え込まず、信頼できる先輩や、リハビリ職に特化した転職エージェントなどのプロに相談するのも一つの手です。
「1年目で辞めることは甘えなのか」よりも「自分はどんな働き方を手に入れたいのか」を主軸に考えましょう。
大切なのは、「今の苦しさは成長痛なのか、それとも環境のミスマッチなのか」を切り分けることです。
転職は「逃げ」ではなく、より適合する環境への軌道修正です。
その決断が、あなたのこれからのキャリアをより豊かにする一歩になるはずです。
無理せず、あなたらしい働き方を見つけていきましょう!

自分の人生と健康を最優先に!


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